秩父


秩父市

秩父神社
秩父市の中央、柞の森に鎮座する。秩父地方の総社で、崇神天皇の御代、知知夫彦命八意志金神をまつったのが始まりと伝わる。徳川家康が再建した権現造りの本殿、幣殿、拝殿が並び、なかでも左甚五郎作のつなぎの龍は有名。社宝の御輿は県下最古で県文化財。大祭は世に名高い秩父夜祭(12月2・3日)である。7月19日20日の夏祭りは川瀬祭、お祇園といわれ親しまれている。

誦経山四萬部寺
美しい朱塗りの本堂は県指定文化財。8月24日には大施餓鬼会が行われる。

岩本山常泉寺
向拝の意匠に時代の気風が表現されている。

和銅遺跡
慶雲5年、西暦708年、武蔵国秩父郡から銅が献上され、これを喜んだ朝廷は年号を「和銅」と改元し、日本最初の貨幣「和同開珎」を発行しました。このことは日本の正史に燦然と輝く歴史的事実であります。その「和銅」が採掘された跡が、今もなお秩父市黒谷の和銅山に残されています。ここを中心とした一帯が「和銅遺跡」です。

横瀬町

青苔山法長寺
平賀源内の原図によるといわれる本堂は、秩父札所中随一の大伽藍を誇っています。牛伏堂とも呼ばれ、言い伝えによれば、牧童がうずくまっている牛を不思議に思い、土を掘ってみると観音様が出てきたといいます。

長瀞町

岩畳
隆起した結晶片岩が文字どおり岩畳となって広がる長瀞の中心地。対岸には秩父赤壁と呼ばれる絶壁や明神の滝がある。荒川は、岩畳で青く淀んだ瀞となり美しさを増す。

宝登山神社
宝登山神社伝によれば、第12代景行天皇の41年(111)皇子日本武尊が勅命によって東国平定の時、遥拝しようと山頂に向っている折、巨犬が出てきて道案内をしてくれた。その途中、東北方より猛火の燃えて来るのに出遇い、尊の進退はどうすることもできない状態になってしまった。その折巨犬は猛然と火中に跳入り火を消し止め、尊は無事頂上へ登り遥拝することができた。尊は巨犬に大いに感謝したところ、忽然と姿を消した。このことから「火止山」の名が起きたという。また巨犬は大山祇神の神犬であった事を知り、また防火守護のため火産霊神を拝し、その後山麓に社殿を建て三神を鎮祭し、これが宝登山神社の起源であると伝えられる。






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