県西


日光市

神橋
大谷川に架かる朱塗りの橋で、日光山内への入口を飾る。紅葉時には赤く色づいたカエデや、黄金色のカラマツの鮮やかさに溶け込み、美しい景観を見せる。勝道上人が日光山を開くとき蛇が大谷川に架かり、その背中から山菅が生えて橋となったと言われ「山菅の蛇橋」とも呼ばれる。

日光東照宮
徳川家康公が祀られた日光東照宮は、日本で10番目の世界遺産。創建当時は比較的小規模の造りだったが、3代将軍の命により現在の豪華な社殿に生まれ変わった。色鮮やかな建築物はもちろん、注目したいのは様々な動物たちの彫刻。有名な三猿、眠り猫以外にも多くの動物を目にすることができる。

陽明門
東照宮見学のハイライトである陽明門は、高さ11.1m、正面7m、側面4.4mの全ての面に江戸初期の装飾技術を集結させた彫刻を施している。極彩色で装飾されている2層の楼門は、1日中見ていても見飽きないことから日暮門の異名をもつ。12本の円柱が支えるため十二脚門ともよばれる。明治維新まで庶民がこの門を通ることは許されておらず、武士は刀を預け、勅使でさえも装束を改めたという。

奥社宝塔
宝塔に納められているのは家康公の神柩。建立以来、一度も開けられたことがない。
 宝塔は最初は木造、後に石造りになり、さらに天和3(1683)年の大地震で破損したものを5代将軍綱吉公が現在の唐銅製に造り替えた。唐銅とは金・銀・銅の合金。宝塔の前に置かれた鶴のロウソク立て・香炉・花瓶は、朝鮮通信使が運んできた朝鮮国王からのプレゼント。宝塔の傍らの木は「叶杉」と「楓」。

二荒山神社

栃木の霊峰・男体山を御神体とし、勝道上人が創建した神社。創建1200年以上といわれ、修験者たちの信仰の場として栄えた。本殿は、二代将軍秀忠が1619年に造営したもので、当時のまま残っており重要文化財、世界遺産に指定されている。化燈籠、日光第一の名水・二荒霊水、大国殿など見どころは多い。

家光廟大猷院
徳川3代将軍・家光の墓所で「大猷院」とは家光の法号のこと。1651年(慶安4)、48歳でこの世を去った家光の遺言を受け、4代将軍家綱の命により、1653年(承応2)に完成した。東照宮の建築が白と金を基調にし、黒の縁取りをしているのに対して、大猷院は金と黒が基本で、縁取りは赤。また東照宮は神仏習合だが、大猷院は純粋な仏式で興味深い。家光の意志に反して、東照宮よりも優れた技術が用いられているとされる部分もある。

華厳ノ滝
中禅寺湖の流出口にある、高さ97mの滝。岸壁を水しぶきをあげて一気に落水する豪快さと、自然が作り出す華麗な造形美の両方をあわせもち、日本三代名瀑のひとつにあげられる。

竜頭滝
湯ノ湖から流れ出た湯川が中禅寺湖に注ぐ手前にある、男体山噴火による溶岩の上を210mにわたって流れ落ちている滝。滝壺近くが大きな岩によって二分され、その様子が龍の頭に似ていることからこの名がついた。

戦場ヶ原
二荒山(男体山)の神と赤城山の神のいくさの場だったという神話からこう呼ばれている。自然の宝庫であり、湿原には多くの高山植物を楽しめる。

湯ノ湖
三岳の噴火の溶岩流によってせき止められできた湖である。標高1478メートルで周囲が約3キロメートル程度。周囲に原生林があり、自然を満喫できる。

湯ノ平湿原
湯元温泉の泉質は硫化水素泉。現在は湯ノ平湿原に源泉があり、温泉が湧き出る様子を見ることができる。効能としては、神経痛、筋肉痛、冷え症、糖尿病などに効くとされている。






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